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昨年秋、出雲大社の檜皮葺き屋根葺き替え工事を特別に許可された見学に参加する機会があった。出雲大社は遷宮中で、本殿のご神体は移され素屋根が架かり、外観を見ることはできない。通常は遠目に眺めることしかできないのだが、工事中だから、すぐそばから体全身で感じ見ることができた。神社建築では日本最大級で、ひのきの香りが漂う堂々たる檜皮葺きでしかも緻密、うっとりするほど美しかった。檜皮の屋根は1枚1枚竹釘で打たれていた。結露をつくらない知恵でもあった。

すべてが長い時間をかけて醸成してきた、自然素材を生かしきる美しい技術を感じた。神域の撮影は禁止されていたので、写真は博物館の模型。





現在の本殿は、江戸時代に建てられたものだが、古代の神殿は、これよりもはるかに大きく、想像力を刺激するものだった。

写真は、古代出雲歴史博物館にある復元案の模型である。古代出雲大社本殿を巡る論争があって、いくつかの復元案が比較展示されていた。天へと上る高層建築が実在していたようだ。



天上へと上る階段、建築の意味へと突き動かすエネルギー、古代の木造建築の技術と知恵に感嘆する。

建築は大地と天への精神的架け橋を担っていたと言える。



東アジア、そして日本で育まれた屋根の存在と建築的意味を改めて意識させられた。

デンマークの建築家、ヨーン・ウォッツォンが日本の建築の概念を、屋根と基壇で表したスケッチを思い出す。その空間経験がシドニー・オペラハウスの構想の一つのもとになったことを連想した。




シドニー・オペラハウス写真:GAドキュメントより

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