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庭の高いところにイチジクとぶどうがなっているのに気づき、収穫する。
仏壇にお祀りし、家族で美味しくいただいた。

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時々豊かさとは何かを実感させられる時がある。

我が家の野生のような庭で、季節に応じて果実が実る時、木々の間の思いがけないところに咲く美しい花、高級な香水のような香りがする花、美しい木々の間を舞っている時、庭の木漏れ日の中を歩く時、あるいは庭で育てた野菜やハーブの収穫の時、日常の中でふと出くわす感動のひと時である。





戦後の貧しい時代に、亡き父は、風流な庭木から、甘柿、渋柿、びわ、夏みかん、はっさく、ネーブル、キンカン、スダチ、ぶどう、イチジク、梨、桃、サクランボ、ユスラウメ、梅、お茶と、様々な果樹に変えていった。木々の下には、ふき、生姜やミョウガ、三つ葉、ミント、ウコンなどが生えている。梨や桃の木はなくなったが、今は果樹を中心とした雑木林のような庭になっている。落ち葉は肥料となる。化学肥料も消毒も全く無しである。この恵みに出くわす時、ふと父の存在を思い出す。樹木、植物の手入れが十分できていないが、時間が小さな生態系をつくってくれていると都合の良い解釈をしている。これから、さらに生態を理解して、もっと楽しく庭の風景と関わるといい庭になるだろう。

住まいの環境の中にこうした身近な自然と共に暮らす環境空間があることは、とても楽しい。住まいの枠を超えること。土と距離をとり、多忙な日々を過ごす現代の暮らしだからこそ、住まいと一体となった緑の感動を生む空間があることは、至福の時をつくる。高齢化と人口縮減化時代のこれからの空洞化する都市空間においても考えられることである。

新居建築研究所

TERUKAZU NII & VASANTI MENON,
ARCHITECTS & ASSOCIATES

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