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住まいは夏を持って旨とすべしという格言があるが、健康、省エネ、快適な室内空間を考える上で、冬の快適性、心地よさをつくることは重要である。

太陽や風、周辺環境、自然素材などを生かし、あらゆる季節の自然の恵みを活かしたパッシブデザインを考えている。この住宅は、野菜、果樹、万葉植物を育てる園芸のある暮らしを楽しみ、季節や時間、天候の変化を味わいながら、心身を元気する住まい空間を目指す。自然と豊かに関わるパッシブデザインからアクティブライフを生む空間である。


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南北に長い敷地のほぼ中央に、大きな屋根で空間を覆い建築に陰影を生む。風と視界が南北に抜け、庭と畑の緑を住まいがつなぐ。南北に抜ける一階ガラス戸を全開すると、室内外の空間が一体になるし、農作業の合間で一服できる広々したエンガワ空間である。

切妻の大屋根と外・内部の緩衝空間であるその陰影空間が、太陽高度の高い夏場は、日陰をつくり風を通す。冬は大きな開口部から室内に奥深く暖かい太陽光が入る。住まいの断熱性能を上げ、地場杉材の保温性や調湿性を生かし、森林浴効果をしっかり活かすと、とても良い空気環境が生まれる。冬はまきストーブ、極暑の夏用に小さなエアコン1台設置する。

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二層屋根の化粧野地板、天井、床は杉厚板を使い、構造材はすべて現して組み上げる。住空間が周りの自然環境や風景につながるよう、大地と関係づけるよう木造架構の空間をつくる。木材をしっかりと全体で組み上げることで、地震力に対して強い粘りをもつ。

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二階は習い事や読書をする場で、そこから庭木や家並みの間から山の風景が眺められる木製テラスの月見台に出られる。 大きな三角屋根で覆われた空間は、屋内に様々な空間スケールの場を生む。

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新居建築研究所

TERUKAZU NII & VASANTI MENON,
ARCHITECTS & ASSOCIATES

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